国内・海外でどう違う?防犯カメラ活用のトレンド比較

作成者: livecamera24|Apr 28, 2026 7:29:59 AM

「日本は防犯カメラが多い国」というイメージがあるかもしれませんが、実は世界と比べると設置台数はまだ少ない水準です。一方、防犯カメラの「使い方」という面では、国ごとにはっきりとした違いがあります。数字と事例をもとに、日本と海外のトレンドを比較してみましょう。

まず数字で見てみる:世界と日本の設置状況

2020年のIHS Markit調査によると、世界全体の防犯カメラ設置台数は約7億7,000万台。そのうち日本は約500万台で、絶対数では世界トップ5に入りますが、人口比率で見ると大きな差があります。

🇯🇵 日本
39.5台

人口1,000人あたりの設置台数
(民間・個人宅含む全国集計)

🇺🇸 アメリカ
152.8台

人口1,000人あたりの設置台数
(民間・公設含む全国集計)

🇬🇧 イギリス
75.2台

人口1,000人あたりの設置台数
(民間・公設含む全国集計)

🇨🇳 中国(都市部)
約120台

人口1,000人あたりの設置台数
(太原市が最多水準)

出典:IHS Markit調査(2020年)をもとに各メディアが集計・報告。人口比データはDMJメディア・USENコラム等より。

【参考】都市別データ(公設カメラのみを対象とした別集計)

東京:人口1,000人あたり1.06台 / 大阪:同1.5台 / ロンドン:同68.4台 / アトランタ:同15.5台
※この数値は民間・個人宅のカメラを含まない「公設カメラ」中心の都市別ランキングデータであり、上記の国別集計(民間含む)とは算出基準が異なります。

日本の特徴:「防犯・証拠」重視から「活用」へ

日本では長年、防犯カメラは「抑止」と「証拠確保」を目的として普及してきました。その効果は数字にも表れています。警察庁のデータによると、2022年に摘発された刑法犯のうち18.9%の事件で防犯カメラ映像が容疑者特定に貢献しており、これは6年前の約3倍の割合です。

意識調査のデータ(株式会社アジラ・2023年10月)

防犯カメラは犯罪抑止につながる」と答えた人:88.0%
一般家庭への普及率:約22%(設置したいと思っている世帯は約59%)
増やすべき場所の1位:商業施設(67.0%)、2位:駅やバス停(62.0%)

https://jp.asilla.com/post/20231128-attitudesurvey

一方、近年は「防犯だけでない」活用への動きが加速しています。矢野経済研究所の調査(2024年)によると、国内の監視カメラ・システム市場は2023年度に前年比110.9%の約2,000億円規模に達し、DX推進のためのカメラソリューション(マーケティング・安全管理・交通管理など)として、用途が広がっていることが背景にあります。

また、クラウドカメラサービスの普及も著しく、2023年度の累計稼働台数は44万台。2029年度には131万台まで成長すると予測されています。

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3704(矢野経済研究所・2024年調査)

海外の使い方:「公開・共有」が当たり前の文化

設置台数が多い国々では、防犯カメラの映像を「社会インフラとして公開する」という考え方がより定着しています。

🇬🇧 イギリス 「Traffic Cameras UK」などのサービスが高速道路・幹線道路のカメラ映像をリアルタイム公開。全国規模で交通情報の「見える化」が進んでおり、行政・民間ともに映像の公開活用が一般的です。
https://trafficcameras.uk
🇺🇸 アメリカ 防犯カメラをYouTube Liveに直接配信できる「RTMP対応カメラ」の製品化が進んでおり、設置するだけで即時配信できる環境が整備されています。農場・施設・観光地などでの常時配信が広がっています。
https://www.cctvcameraworld.com/guides/live-stream-camera-to-youtube-live/
🌍 欧米全般 YouTubeやWebサイト上の「ライブウェブカメラ」として観光地・自然景観・鉄道駅を常時配信するサービスが多数存在します。個人・テレビ局・自治体まで、日本より参入の裾野が広い状況です。
https://www.webcamtaxi.com/en/united-kingdom.html

日本と海外、何が違う?

データと現状を整理すると、以下のような傾向の違いが見えてきます。

比較項目
🇯🇵 日本
🌍 海外(欧米)
主な目的
防犯・証拠確保が中心
交通・観光・防災など多目的
映像の公開
まだ限定的・導入期
行政・民間ともに一般的
配信インフラ
クラウドカメラ拡大中
RTMP対応製品が普及
人口比設置台数
39.5台(1,000人あたり)
米152.8台 英75.2台
市場の伸び
年率10%超で拡大中
成熟しつつも活用深化

日本はいま、ちょうど「使い方が広がる」タイミング

矢野経済研究所の調査では、日本のカメラ市場は「セキュリティだけでなく、マーケティング・安全管理・交通管理・医療現場」など多様な用途に広がりつつあると分析されています。海外ではすでに当たり前になっている「映像の社会的活用」が、日本でもこれから本格化する段階にあります。

先行事例 防災・河川監視での映像公開は自治体で実績が積まれており、「見せることで問い合わせを減らす」効果が認識されています。
成長領域 クラウドカメラサービスの稼働台数は2029年に131万台(2023年比約3倍)の予測。コスト低下と配信環境の整備が追い風になっています。
課題 プライバシーへの意識が高い日本では、公開に際してのガイドライン整備や画角設計が特に重要。「どう使うか」の設計が普及のカギを握っています。

海外に学びながら、日本に合った使い方を一緒に考えませんか?

「海外では当たり前でも、日本でどこから始めればいいかわからない」そんな方へ。設置場所・目的・公開範囲の設計まで、まずはご相談ベースでお気軽にどうぞ。

日本の設置台数は世界比で少なく、活用の余地は大きい
欧米では交通・観光・防災でのライブ映像公開が一般化している
日本市場は年率10%超で拡大中。クラウドカメラが普及を後押し
「どう使うか」の設計次第で、防犯以上の価値を引き出せる

ご興味のある方は、まずはお気軽にご相談ください

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